【特集】神社における礼節の重要性とは?

【特集】神社における礼節の重要性とは?

最終更新日 2024年3月29日 by biburi

「神社に関するマナーを知っておきたい」
「参道の歩き方が分からない」
「神社本庁の歴史や所在地を知りたい」

日本人なら一度は神社を参拝したことがあるでしょう。
たいていは何かをお願いすることが目的であり、いわゆる神頼みをするために訪れることが多いです。
代表的なのは大学や高校の合格祈願ですが、それ以外に恋愛成就や安産など内容は多岐にわたります。
これが正しい神社の利用方法だと考えている人も多いですが、そうではないので注意しなければなりません。
神様を願い事を叶えてくれる便利な存在と考えるのは間違いです。

神様は人間よりも上位の存在とされている

人間に置き換えて考えてみると理由はすぐに分かるでしょう。
こちらの依頼に対して無償で応えてくれる人は少ないです。
たいていはビジネスとして対価を求められます。
腕のいいプロに頼むほど料金は高くなっていきます。
神様は人間よりも上位の存在とされているのは誰でも知っているでしょう。
人間のプロでさえ無償では動いてくれないのに、そのような崇高な存在が奉仕をしてくれるわけはありません。
何かを頼みたいときだけに訪れる人間に対して、呆れるような眼差しで見ている可能性すらあります。

願い事をするのではなく感謝の気持ちを伝える

そこで重要になるのは神社を訪れる本当の意味をよく考えることです。
願い事をするのではなく、感謝の気持ちを伝えることに重点を置きましょう。
これまでのようにお願いをしても構いませんが、その結果を受けてお礼を伝えにくることが基本です。
結果が良かったときだけでなく、悪かったときも感謝したほうが良いと考えられます。
なぜなら、神様は尽力したにもかかわらず、人間側の不手際で達成できなかった可能性もあるからです。
まさに人知の及ばない領域の出来事であり、真実を見極める方法はありません。
ですから、打算的かもしれませんが、とりあえずお礼を伝えておくことには意味があります。
少なくとも礼儀知らずと認識されて、罰を与えられるような状況にはなりません。
ただし、お礼を述べるといっても、人間相手に行うときのように振る舞うのは間違いです。

神様に対する作法

服装に問題がないか全身をチェック

人間同士のマナーが存在するように、神社にも神様に対する作法が存在します。
いくつかの系統が存在しますが、どれも間違いではないので気にしすぎる必要はありません。
まず服装に問題がないか全身をチェックしてください。
神主のような和装をする必要はなく、普段着で訪れても大丈夫です。
ただし、カジュアルすぎるファッションは避けたほうが無難です。
アロハシャツに短パン、ビーチサンダルのような服装は失礼と見なされるかもしれません。
スーツのような正装をしなくても良いですが、せめてフォーマルな場で失礼に当たらない程度のコーディネートは必要です。
難しければ、神社に着ている他の人の視線を考えてみましょう。
明らかに浮いていて、注目されそうだと感じるなら良くありません。
あくまでも神様に対する礼儀ですが、このような判断の仕方もあると覚えておきましょう。

鳥居をくぐる際のマナー

服装に問題がなければ鳥居をくぐります。
こちらに関しても作法があるので、いきなり突き進まないようにしてください。
鳥居の前でいった泊まってお辞儀をします。
これも人間に置き帰ればすぐに理解できる話です。
人の家に入るときは、頭を下げることが多いでしょう。
もしくは言葉を述べるケースもありますが、いずれにせよ素通りしないのが一般的です。
神様の家である神社に関しても同様であり、何もせずに通り過ぎて良いわけがありません。
お邪魔させてもらうという意識を持ち、きちんと礼をしておくことがポイントになります。

参道は中央を堂々と歩かない

鳥居をくぐったら次は参道を進んでいくステップです。
このときに気にしたほうが良いのは、中央を堂々と歩かないことです。
これは全国共通のマナーではありませんが、端を歩いたほうが敬意を示しやすくなります。
自分は神前にいることを踏まえ、つつましやかに行動したほうが安全です。
後は実際に参拝するだけですが、その前に手を水で清めましょう。

神様への畏敬の念を持つ

このように基本的な作法を守ることは大切ですが、それよりも重要なのは神様への畏敬の念を持つことです。
気軽に行けるからといって、便利屋のように認識しているとご利益から遠ざかるかもしれません。
参拝の仕方にも手順があるので事前にチェックしておきましょう。
そのような細かな努力を評価してくれる神様もいるかもしれません。
現代の参拝はずいぶん簡略化されているので習得は容易です。
一度覚えればずっと使えるので、この機会にマスターしておくのが望ましいです。
賽銭にもマナーがあり、お金を入れる前に挨拶するのが基本となっています。
賽銭は願いを叶えてもらう依頼料ではなく、金額が大きいからといって見返りも大きいとは限りません。
それよりも神様に対して失礼がないように、心を込めて誠実に振る舞う方が大切です。

まとめ

近年はパワースポットとして認識されることも多いですが、どのような目的で訪れたとしても、粗雑な態度を取るのは避けなければなりません。
自分にとって都合が良い場所ではなく、あくまでも神様を敬うためのスポットだと認識しておきましょう。

 

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